学生新聞団体「I'S」設立と、Webマガジン「I'S」創刊にあたって
「世界は産業革命以来の大転換期を迎えた」
という言葉さえ出始めた現代。グローバリゼーションの下に、今後多くのシステムが海外からの多大な影響を受けるだろう。無論、マスメディアもこの流れから逃れることはできない。
また、インターネットが世界の多くの地域に普及している現状を考えると、今後「70億総ジャーナリスト時代」が到来することも考えられる。このような時代にはメディアを総合的に分析、理解、活用する力、すなわちメディアリテラシーが我々個人個人に要求される。
しかし日本では、メディアリテラシーが低い。日本のメディアに対する信頼度は欧米諸国に比べて高い。これは、メディアの受け取り手の多くが限られた情報を鵜呑みにしているということである。これでは、日本のメディアは受け手、送り手ともに腐敗してしまうだろう。
また、日本の学生の学力・競争意識の低下が叫ばれて久しい。大学生に関して言うと、学校と社会に挟まれた存在であり、束縛するものは何もなく、それでいて確固たる将来への目標がある人は少ない。モラトリアムの時期である。
我々に何ができるか。我々という存在、つまり大学生に何ができるか。
社会が我々に何を欲するかだけでなく、我々が社会に何を欲しているのか。
いつかわれわれと同じ大学生になる小中高校生に対して、我々は何ができるか。
以上のことを鑑みた結果、必要なのは大学生の「これが好き」や「これを伝えたい・主張したい」を小中高校生、同じ大学生、そして社会全体に伝えるメディアだと確信した。
我々はここに
①社会に開かれた学生新聞
②学生としてのパースペクティブを確立する
③メディアリテラシーの向上
という三つの目標を掲げ、学生新聞団体「I'S」を設立、及びその機関誌たるWebマガジン「I'S」創刊するにいたった。
「I'S」には
・学生としての目(=eyes=I'S)線を持って行動すること
・確固たる意見を持った主体Iの集合体Is=I'Sであること
(あえて「we」でなく「Is」という通常使用されない表現を用いたのは、一人一人の主体性を重視する為)
・この団体とその活動をもって21世紀の学生が社会への合図=I'Sとすること
・これはわれわれの意思表明であるというbe動詞としてのis=I'S
という意味を込め、今後の活動の指針とする。
平成25年9月1日
I'S共同代表:大阪大学経済学部経済経営学科 伊藤優作
大阪大学経済学部経済経営学科 酒井柊人
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